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筋トレしてもお腹だけ出る原因は食生活にあり?

「胸板は厚くなってきたし、腕も太くなった。でも、なぜかお腹だけは引っ込まない…むしろ前より出てきた気がする」

そんなお悩み、実はトレーニングを頑張っている方ほど多く聞かれます。

「毎日腹筋してるのに全然凹まない」と相談を受けることもよくありますが、それはあなたのトレーニング方法が間違っているわけではありません。

原因は、筋トレではなく“食生活”のほうに潜んでいる可能性が高いです。

この記事では、なぜ筋トレだけではお腹の脂肪が落ちにくいのかをわかりやすく解説しながら、実際に私の指導経験の中でも多かった「食事の落とし穴」と「すぐ始められる改善ポイント」を紹介していきます。

目次

実は知らない人が多い「部分痩せはできない」という事実

まず知っておきたいのは、「腹筋をしてもお腹の脂肪は直接落ちない」ということです。

脂肪が燃えるとき、体は“特定の部位”だけを選んでエネルギーに変えることはできません。
全身の脂肪がバランスよく少しずつ燃焼していくのです。

腹筋運動は、あくまでお腹の筋肉を強く・引き締まった状態に整えるためのものです。

その上に乗っている脂肪を減らすには、食生活の見直しと全身を使う運動が欠かせません。

実際、私がサポートしてきた方の中にも「腹筋を毎日してるのにお腹が出てきた」と話していた方がいました。

その方は、食事のタイミングや糖質量を少し調整しただけで、数週間後にはお腹周りがすっきりと変化しました。

筋肉を鍛えることはもちろん大切ですが、「脂肪を減らすこと」と「筋肉を育てること」は別のアプローチが必要なんです。

⚠️ 重要ポイント
お腹を割るためには、まずその上の脂肪を食事と全身運動で取り除く必要があります。

30代男性が陥る「代謝の罠」とホルモンバランスの変化

30代を過ぎるころから、体の変化を実感する方は多いです。

「昔と同じように食べているのに太りやすくなった」

「トレーニングをしても、なかなか引き締まらない」

そんな声をお客様からもよく聞きます。

実はそれ、トレーニングの問題ではなく“代謝の変化”が関係しています。

変化の種類詳細
📉 基礎代謝の低下20代をピークに年間約1%ずつ低下 40代では20代比で約10-15%減少
🔻 テストステロン減少筋肉合成を促進し、脂肪蓄積を抑制する重要ホルモンが年1-2%ずつ減少

加えて、現代の働き盛り世代は慢性的なストレスを抱えがちです。

ストレスホルモンの「コルチゾール」が長期間高い状態が続くと、血糖値を上げるためにインスリンの働きが乱れ、内臓脂肪が蓄積しやすくなります。

私は女性のお客様のみご一緒していますが、他のトレーナーがご担当している男性のお客様の中にも、「食事量は変えていないのにお腹だけ出てきた」と相談される方が多いです。

それはまさに、代謝とホルモンバランスの変化が引き起こす典型的なパターン。

頑張って筋トレしてもお腹が出る理由は、体の内側の変化に気づけていないことにあります。

あなたの敵はどれ?ぽっこりお腹の正体を見極めよう

お腹が出るとひとことで言っても、実は「脂肪の種類」によって原因も対策もまったく違います。

まずは、自分のお腹がどのタイプなのかを知ることが第一歩です。

お腹まわりの脂肪には、大きく分けて2つのタイプがあります。

脂肪の種類特徴原因性質健康リスク
内臓脂肪
(リンゴ型肥満)
内臓の周りにつく。お腹がパンと張るように出る。男性につきやすい。高カロリー・高脂質な食事、アルコール、ストレス。短期間でつきやすいが、食事改善や有酸素運動で比較的落としやすい糖尿病、高血圧、脂質異常症のリスクが高い。
皮下脂肪
(洋ナシ型肥満)
皮膚の下につく。下腹部がたるむように出る。女性につきやすい。カロリーオーバー、運動不足。長期間かけて蓄積され、非常に落としにくい内臓脂肪ほど高くないが、膝や腰への負担が大きい。
内臓脂肪と皮下脂肪の比較
これは知っておきたい!

筋トレを頑張っている男性の多くは、この「内臓脂肪タイプ」に当てはまります。
内臓脂肪は見た目以上に健康リスクがある一方で、食事と運動を整えればしっかり落ちていく脂肪でもあります。


実際、当店に通ってくださっているお客様の中にも「筋トレを続けていたのにお腹だけ出ていた」という方が、
食事を整えたことで数週間でお腹まわりがスッキリしたケースが何人もいます。



だからこそ、「お腹が出てきた=筋トレが足りない」と思うのは早計。
本当の敵は、あなたの食生活と生活リズムの中に隠れているんです。

内臓脂肪を溜め込む「5つの悪しき食習慣」

筋トレの効果を下げ、内臓脂肪を育てている食習慣がないかチェックしてみましょう!
以下の表で、あなたの食生活を診断してください!

悪しき習慣具体的な行動処方箋
1. 糖質と脂質の過剰摂取ラーメン+チャーハン、カツ丼大盛り、揚げ物、スナック菓子、甘い清涼飲料水が大好き。コンビニ弁当が主食。食事の基本は「高タンパク・低脂質・中炭水化物」。主食は玄米やオートミールに変更。揚げ物は週1回までと決め、飲み物は水かお茶にする。コンビニではサラダチキンと野菜を選ぶ。
2. アルコールの常習化「とりあえずビール」が口癖。仕事終わりの一杯がやめられない。酔うと締めのラーメンまで食べてしまう。週5日以上飲酒している。アルコールは内臓脂肪の直接的な原因。休肝日を週2日以上設け、飲むなら糖質の少ないハイボールや焼酎にする。締めの炭水化物は厳禁。飲酒量は日本酒換算で1日1合まで。
3. 朝食抜き・夜ドカ食い朝は時間がなくてコーヒーだけ。昼も軽く済ませ、その分夜にお腹いっぱい食べる。22時以降の食事が習慣化。朝食を抜くと、次の食事での血糖値スパイクが脂肪蓄積を招く。朝はプロテインや卵だけでも口にし、夕食は20時までに軽めに済ませる。夜遅い食事は内臓脂肪の直接的な原因。
4. ストレスによる暴食仕事のイライラを食事で解消しようとする。無意識に早食いになっている。甘いものやジャンクフードに走りがち。ストレスは脂肪蓄積ホルモン「コルチゾール」を分泌させる[3]。食事以外のストレス解消法(軽い運動、趣味、瞑想など)を見つける。よく噛んで食べることを意識し、1口30回咀嚼を目標にする。
5. 食物繊維の不足肉や炭水化物が中心で、野菜や海藻、きのこ類をほとんど食べない。外食やコンビニ食に頼りがち。食物繊維は血糖値の上昇を穏やかにし、腸内環境を改善して脂肪の排出を助ける。毎食、手のひら一杯の野菜を食べることから始める。1日の目標摂取量は20g以上。
内臓脂肪を蓄積させる食習慣と改善策

お腹を凹ますための「食事改革」3ステップ

お腹をスッキリさせたいなら、まず見直すべきは“食事”です。

どれだけ筋トレを頑張っても、食べ方が間違っていると脂肪は落ちません。

📊 ステップ1:アンダーカロリーの徹底

脂肪を減らすための大前提は、「摂取カロリー < 消費カロリー」にすることです。

シンプルですが、ここができていない方が本当に多いです。

まずは、自分が1日にどれくらいカロリーを消費しているのかを知りましょう。

その数値より200〜300kcalほど少ない食事量を意識すると、無理なく脂肪を減らせます。

📋 基礎代謝の計算例(30代男性、身長175cm、体重75kg)
基礎代謝 ≈ 1,680kcal 活動代謝(軽い運動込み) ≈ 2,350kcal 減量目標摂取カロリー ≈ 2,050〜2,150kcal

⚖️ ステップ2:PFCバランスを整える

カロリーだけでなく、**「何から摂るか」**も大切です。

筋肉を守りながら脂肪を落とすには、「高タンパク・低脂質・中炭水化物」が理想的。

私が担当しているお客様の中でも、このPFCバランスを意識し始めた瞬間から、「お腹が軽くなった」「朝スッキリ起きられるようになった」といった変化がすぐに出る方が多いです。

栄養素推奨比率体重75kgの場合の目標量主な食材例
タンパク質(P)30-35%150-175g/日鶏胸肉、魚、卵、プロテイン、豆腐
脂質(F)20-25%50-60g/日オリーブオイル、ナッツ、アボカド、魚油
炭水化物(C)40-50%200-250g/日玄米、オートミール、さつまいも、野菜
内臓脂肪減少のための理想的なPFCバランス

🏃‍♂️ ステップ3:有酸素運動の追加

筋トレに加えて、有酸素運動を取り入れると内臓脂肪の燃焼効率が一気にアップします。

ポイントは「長くやりすぎないこと」。短時間でも継続することが何より大事です!

効果的な有酸素運動の組み合わせ
🚶‍♂️ 筋トレ後の20分ウォーキング(週3回) 🏃‍♂️ 休日の45分ジョギング(週1回) 🚶‍♂️ 階段昇降や早歩き通勤(毎日) ⚡ HIIT(高強度インターバルトレーニング)15分(週1回)

コンビニでも実践可能!1週間の「腹凹ませ」食事プラン

忙しい現代男性でも実践できる、コンビニ食材を活用した1週間の食事例をご紹介します。

時間帯月・水・金火・木・土日曜日
朝食 (7:00)🥤 プロテイン+バナナ 🥚 ゆで卵2個 🥛 無糖ヨーグルト🥣 オートミール+ベリー 🍗 サラダチキン 🥛 無調整豆乳🍞 全粒粉パン 🍳 スクランブルエッグ 🥗 野菜サラダ
昼食 (12:00)🍙 玄米おにぎり 🍗 サラダチキン 🥗 野菜サラダ 🍲 味噌汁🍜 そば(かけ) 🥚 温泉卵 🥗 海藻サラダ 🍲 煮物🐟 鮭肉のソテー 🍚 玄米ご飯 🥬 野菜炒め
夕食 (19:00)🐟 焼き魚 🥗 豆腐サラダ 🍲 野菜スープ 🍜 こんにゃく麺🍗 鶏胸肉のグリル 🥬 蒸し野菜 🍲 わかめスープ 🥬 キムチ🍲 野菜たっぷり鍋 🧈 豆腐 🍜 しらたき麺
1週間の腹凹ませ食事プラン例

よくある質問(FAQ)

質問回答
Q1: 筋トレ後にプロテインを飲むと太りませんか?A: プロテイン自体は太る原因ではありません。むしろ、筋肉の合成を促進し、基礎代謝を上げる効果があります。ただし、総摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太るので、1日の総カロリー内で調整することが重要です。
Q2: どのくらいの期間で効果が出ますか?A: 内臓脂肪は比較的落ちやすいため、正しい食事と運動を継続すれば2〜3週間で変化を感じ始めます。見た目の変化は1〜2ヶ月、しっかりとした効果は3〜6ヶ月継続することで実感できるでしょう。
Q3: お酒を完全にやめる必要がありますか?A: 完全に禁酒する必要はありませんが、量と頻度の管理が重要です。週2日以上の休肝日を設け、飲む際は糖質の少ない蒸留酒を選び、おつまみも高タンパク・低脂質のものにしましょう。
よくある質問と回答

まとめ:腹を割る鍵は「食事」にあり

「筋トレを頑張れば痩せる」と思っていたのに、思うようにお腹がへこまない…。

その原因は、トレーニング不足ではなく“食事の見直し”にあります。

つまり、腹を割るための本当の鍵を握っているのは「食事」なんです。

30代以降の男性は、基礎代謝の低下やホルモンバランスの変化により、若い頃と同じやり方では結果が出にくくなります。

ですが、正しい知識と少しの工夫を積み重ねれば、体は確実に変わっていきます

🔥 今日から始める3つのアクション
食事改革:アンダーカロリー+PFCバランスの最適化 有酸素運動:筋トレに週2-3回の有酸素運動を追加 生活習慣:ストレス管理とアルコール制限

あなたの腹筋は、脂肪の下でちゃんと存在しています。

筋トレという努力を“結果”につなげるためにも、今日から食生活を見直してみてください。

内側から脂肪を落としていけば、いずれ鏡の中の自分が見違えるように変わっていきます。


最後に、この取り組みはただ見た目を変えるためのものではありません。

生活習慣病の予防、体力アップ、自信の回復など――人生そのものをより豊かにする“自己投資”です。

今日という日を、新しい自分へのスタートにしていきましょう!


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